日記「花ひらく人生」
2008年07月02日
愛の力。
マヤ暦13ヶ月の最後の月である
「宇宙の月」がスタートして6日が経ちました。
「白い月の魔法使いの年」終盤が近づいています。
時の流れを振り返り、心の声に耳を傾け、
この一年、自分が育ててきたもの、
取り組んできたものは何だったのだろう・・・・
そんなことを考えていた折に
ある物語の一説が飛び込んできました。
ミヒャエル・エンデ『モモ』の一説です。
「モモは逃げる気がなくなりました。
いままで逃げまわったのは、
じぶんの身の安全をはかってのことです。
ずっと彼女はじぶんのことばかりを考え、
じぶんのよるべのないさびしさや、
じぶんの不安のことだけで頭をいっぱいにしてきたのです!
ところがほんとうに危険にさらされているのは、友だちのほうではありませんか。
あの人たちを助けることのできる人間がいるとすれば、
それはモモをおいてほかにないのです。
友だちのを自由の身にしてくれるよう
灰色の男たちを説きふせられる見込みがほんのすこしでもあるのなら、
すくなくともやってみるだけはやらなければなりません。
そこまで考えてきたとき、モモはきゅうにじぶんの中に
ふしぎな変化がおこったのを感じました。
不安と心ぼそさがはげしくなってその極にたっしたとき、
その感情はとつぜんに正反対のものに変わってしまったのです。
勇気と自身がみなぎり、この世のどんなおそろしいものがあいてでも
負けるものか、という気持になりました。
あるいはもっと適切に表現すれば、
じぶんにどんなことがふりかかろうと、そんなことはちっとも気にかからなくなったのです」
(訳:大島かおり 岩波新書)
モモの心に不思議な変化をおこした、この感情。
エンデはそれを言葉に置き換えてはいませんが、
「愛」をおいてほかにないでしょう。
愛・・・
あまりに安易にご都合主義で使われているようで
少々抵抗を感じていた言葉でした。
人は愛という名を騙ってさまざまな過ちを犯します。
偽りに愛というレッテルを貼り付けて気がつかないこと、
気づかないふりをしてしまうことが沢山あります。
けれど、ある特別な瞬間に湧いてくる思い、
力強く、安らかで、温かく、すみきった旋律が
胸にひろがったときの特別な感覚。
なにか崇高な行いに挑む力を与えるもの。
人と人をつなげる力。
命の根源を支える力。
それが愛。
もっとまっすぐに愛を受けとめて、よいのです。
灰色の男たち、時間泥棒にぬすまれてしまった時間とは
人間にとってもっとも大切な愛の力を育てる
いわば愛の滋養となるものです。
わたしたち、ひとりひとりが愛の力を取り戻すために、
わたしたちは本当の時間を取り戻さなくてはならないのです。
愛 の反対語は 無関心
マザー・テレサは言ったそうです。
無関心とは、偽りの時間にしばられた心なのだと、思うのです。