日記「花ひらく人生」
2009年04月19日
「花」の季節。
新しい季節のサイクルを迎える春に、
不思議なことに、懐かしい人たちとの
久しぶりの再開が続きました。
5年ぶり、10年ぶり、あるいは四半世紀を経て。
銀座のデパートで呼び止められて。
偶然入ったお店で「・・・もしかして?」と目を丸くして。
久しぶりのメール、電話、手紙。
会わずにいた歳月のうちには、数々の山や谷、
喜怒哀楽の荒波にもまれることもあったでしょうに、
話しぶり、表情、身のこなし、昔とちっとも変わらない様子を見ると
(この人は、昔からずっと「自分らしく」生きてきた方なのだなぁ)と
その方の存在の素晴らしさに深い部分で触れたように思えるのです。
そういう自分自身も、ライフスタイル、価値観、当時とはすっかり変わって、
着るものも髪型も、昔の面影なんて残っていないだろう、と思っていたのですが、
こうして懐かしく声をかけられるということは、相も変わらない自分がここにあって、
いくら外側が変わったところで素の自分というものは、ごまかせないものなのだなぁ、
無理をして背伸びをしても仕方がないなぁ、と、諦観に近い思いがしてきます。
嬉しいのは、自分より年下の人たちが、昔よりずっと素敵な姿に成長していることです。
背筋を伸ばし堂々と、丁寧に謙虚に、柔らかな光を放つ笑顔で、
誇りをもって仕事に取り組んでいる様子は爽やかでとても気持ちがよいものです。
まるで親のような気持ちになって応援したくなります。
当時はまだ種の中に眠っていたものが、美しく花開いたのですね。
わたしの「花」の時分は、果たしていつだったのでしょう。
ずっとずっと過去のことであることは確かですが、
それでは、いまのわたしは、いったいどんな時分を過ごしているのでしょう?
花は果実となり、そこから、また新しい花を咲かせることができるような
しっかりと滋養に満ちた種は育っているでしょうか?
わたし、という限りある、そして残り少ない生命が、次の世代に何を伝え、
何を残していくことができるでしょうか?
花の季節、懐かしい再会を通して沢山の課題を与えられたように感じています。
>すべての日記を読む │ << 前の日記 │ 次の日記 >>