日記「花ひらく人生」
2009年07月08日
七夕の満月。
昨夜は七夕。
そして素晴らしい満月でした。
ちょうど武道のお稽古を終えた時間。
雲間から顔をだしたばかりの月が
煌々と冴えわたっているのを
和良久の稽古仲間と言葉も忘れて見上げておりました。
どうりで。
稽古が始まる前に「今日はなんだか眠いねぇ」と
皆で言葉を交わしていたのですが、
満ちてくる月の時期には、身体の内側も
たっぷりと充足して意識もぼんやりとしてきます。
そんなときのほうが、案外よいお稽古ができるもので、
昨夜も遅くまで、先輩たちの貴重なアドバイスを頂きながら剣の稽古をしておりました。
面白いことに武道のお稽古の際には必ずといってよいほど月からの祝福を受けるのです。
季節を問わず、たっぷりと汗をかいて稽古場を出てふと見上げると、
輝くようなお月さまがほほ笑んでくれます。
技で練り上げる腰とお月さまとのご縁、だそうですが、さて?
ここ数日、自分の身体の内側で大きく揺れる感情の波を感じながら過ごしていましたが
これもまた、月の引力が影響していたのかもしれません。
有難いもので、武道のお稽古の時間、腰を練りイキの力を鍛えることに集中していますと、
さまざまな感情が遠くに消え去って、透明な真水のような心の在り方に自身を戻してくれます。
感情というものは、たしかに自分の内側から生じるものですが、
それは自分自身の存在そのものでは、ありません。
存在の本質を蝋燭の炎に例えれば、感情とは燃える炎に接した空気のようなもので、
熱によって激しく渦を巻いて揺れ動きますが、その風によって炎を消してしまうことはありません。
感情の嵐に負けてしまってはいけない。
自分自身の存在の尊厳を損なってはいけない。
かといって、揺れ動く感情を無いものとして抑え込んでいたら、
その揺れはどんどん激しくなって手のつけられないものに変わってしまいます。
肉体をもつがゆえに生まれる感情と折り合いをつけながら、人は生きていかなくてはなりません。
やっかいで、めんどうですねぇ(笑)
できることなら樹木かお花、あるいはイルカとして生まれたかった香園ですが、
おそらく訳あって、いま、人間として生きているのでしょうから
やっかいでも、きちんと自分の感情とお付き合いをしていかなくてはなりませんね。
自宅に戻ると、お月さまのすぐそばにある雲が綺麗な虹色に輝いていました。
ちょうど月の周りのところが丸く弧を描いて、月を包み込んでいます。
月の光が、雲という感情と、美しい調和を描く光景のように感じられます。