日記「花ひらく人生」
2009年07月16日
イタリア、アグリ・ツーリズモに滞在して。
イタリアの旅、アグリツーリズモのことを
そろそろ書かねばいけませんね。
農村民泊、農家滞在、という紹介のされ方から、
素朴な宿、民宿、というイメージがあったのですが
良い意味で期待を裏切られる素晴らしい体験でした。
広大なオリーブ畑に馬を飼い、ヤギやヒツジ、鳥を育て、
ラベンダーやローズマリーが群生する草原にはミツバチの巣箱。
お客様をもてなす食事の7割を自家農園で支えています。
手作りのチーズ、ハム、パスタもサラダも。
炭火で肉を焼くのは、息子さん。
料理の責任者は80歳をゆうにこえるマリアおばあちゃま。
オーナーのクラウディオが決めた席次に従って
同席した人たちとシェアしながら楽しくテーブルを共にします。
何皿も続く前菜からパスタ、メインのお料理も、ワイン、リキュールもすべてお代り自由。
(実際にはお代りなんて必要ない、沢山すぎるほどのボリュームなのですが)
朝食はディナーを頂いたダイニングとはまた別のコテージで頂きます。
8時近くに近隣に住むスタッフが車でやってきます。
「ボンジョルノ!」
笑顔で手にしているのは家で焼いてきたパンやケーキのようです。
テーブルにずらりと並ぶ自家製ジャムの美味しいこと!
カナダ、アメリカ、デンマーク、そしてイタリア国内から
もう何年も、というリピーターの滞在客からこの宿の魅力が言葉にして発せられます。
「明日はどこを回りますか?」
「おすすめの町はどこ?」
そんな情報交換も熱心に交わされて、食卓はとても賑やか。
「ここはわたしにとって第二の故郷なの」というカナダ人の女性はイタリア語を勉強して
ここで開催されるマリアおばあちゃまの料理教室の通訳を請け負うようにもなったのだとか。
日本でも、日本の良さをいかしながら、こんな村づくりができないかしら?
いえいえ、探してみれば、ここに負けない場所は日本にも沢山あるはず!
ただ、わたしが知らないだけのことでしょう。
滞在中、心にあったのは信州上田の「マルタの家」のことです。
「畑の学校」プロジェクトをきっかけに、少しずつ広がり始めた輪の、
もっともっと広がった輪の中に、こんな場所を創り上げることができたら…
そんな夢を少しずつ育てていきたいと思っています。