日記「花ひらく人生」
2009年12月09日
湯気の悦楽。
ようやく冬らしい寒さが訪れて
お鍋の美味しい季節になりました。
土鍋が活躍しています。
大、中、小と、それぞれのサイズが
毎日のようにレンジに並んでコトコトと音を立て
シュルシュルと湯気を上げています。
新米を土鍋でパリッと炊き上げるには中くらいの鍋が、
野菜を沢山炊きこんで頂くには大きな鍋を。
ひとりの食卓を温めるには小ぶりのものが重宝します。
土鍋を蒸器のようにして使うのが最近のお気に入りです。
ご飯は、土鍋で炊いたお焦げ入りのじゃないと物足りなくて
炊飯器はもうずっと戦力外選手となっています。
サツマイモは土鍋でふかすのが一番甘いような気がしています。
小さな鍋なら鍋底にアルミホイルをくしゃっと敷いて
野菜や魚、肉、餃子、なんでも蒸かしてしまいます。
さて、この土鍋蒸料理で発見したのが、若布の美味しさです。
若布を酒蒸にするだけなのですが、
とろ~っと、とろける位まで蒸すのがコツなのです。
箸で口に入れた時の触感に、絶句!
お茶碗1杯くらいの若布をぺロりと平らげてしまいます。
本来は、魚介類を蒸すときの「添え物」としての若布なのですが、
私の場合、お魚は若布を美味しく頂くための調味料という感じです。
いまの季節ならサバや牡蠣、ホタテ、蟹などがお薦めです。
蒸した鯖の美味しさに目覚めたのも、最近のこと。
味噌煮、塩焼きか、昆布じめに、レパートリーがひとつ増えました。
蒸若布にはポン酢や黒酢、ゆずこしょう、甘酢ショウガなどを薬味に頂いています。
キノコを添えても、いいですよ。
土鍋の蓋をあけたときにあがる湯気につられて、
冷えた身体の内側で縮こまっていた生きる悦楽を求むる心が、
ふわっと、湧き上がってくるような気がします。
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